「高校生のための文化講演会」(公益財団法人一ツ橋文芸教育振興会、愛媛新聞社主催)が13日、愛媛県鬼北町近永の北宇和高と宇和島市吉田町北小路の吉田高であった。漫画家あおきてつおさんが「坂の上のHETARE」と題し、夢や目的を持つ大切さなどを伝えた。
 高校生の将来の指針にしてもらおうと、第一線で活躍する作家や学者らを招き1966年に始め、愛媛県内ではこれまでに延べ99校で開いた。あおきさんは80年に「10月のメモリー」でメジャーデビュー。代表作のうち「緋が走る」「島根の弁護士」は映像化され、学習漫画や教科書のイラストも描いている。
 北宇和高では全校生徒約290人が講演に耳を傾けた。あおきさんは冒頭、自ら描いた学習漫画をスライドで見せ、古代日本の歴史を説明。「日本人は縄文人と弥生人のハーフ」と話し、自然を大事にする日本人の考え方の起源を紹介した。